五輪を紹介

五輪を紹介

PM0.1を99.95%除去! 空気清浄機能付きファン「ダイソン ピュア クール」登場

 PM0.1を99.95%除去! 空気清浄機能付きファン「ダイソン ピュア クール」登場

 ダイソンは3月17日、空気中のPM0.1(粒径0.1マイクロメートルの超微小粒子状物質)を99.95%除去するという空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool」(ダイソン ピュア クール)を発表した。「ホワイト/シルバー」と「アイアン/サテンブルー」の2色を4月28日に発売する。価格はオープンプライスで、参考価格は6万4800円(税別)。
 
  同日行われた製品発表会ではまず、英Dysonの微生物学者、Toby Saville(トビー・サヴィル)氏が登壇。「人は1日に1万リットルもの空気を取り入れているが、空気には超微細粒子状物質(PM)が含まれる。ほとんど眼には見えないが、健康に害を及ぼすことがある」と指摘する。さらに粒子が細かくなると危険が増し、「PM10より大きなものは鼻の繊毛や粘液が捕らえるが、PM2.5やPM0.1は肺の気嚢(きのう)、ひいては血流に入り込む。もっとも影響を受けるのは老人と子どもだ」という。
 
  対策として空気清浄機がよく使われるが、サヴィル氏によると完璧ではないという。「空気清浄機の中には、高速で空気をフィルターに送り込むためにフィルターを通過してしまい、部屋に微粒子を再放出していまうものも存在する。まとめると、既存の空気清浄機は“ただ置かれている”だけだ」(同氏)。
 
 ●「360°グラスHEPAフィルター」のヒミツ
 
  「ダイソン ピュア クール」は、扇風機、ファンヒーター、加湿器に続く、Air Multiplier(エア マルチプライアー)技術の応用製品だ。タワーファンの「AM07」に近いサイズとデザインで、スタンド部分はパンチングメタルのような無数の穴があいている(実際は樹脂製)。ここから空気を取り込み、ループの内側に設けられたスリット(隙間)から勢いよく空気を放出すると、翼型傾斜に沿って流れながら周囲の空気を誘引(巻き込む)、風量を増す。このため、「ダイソン ピュア クール」は扇風機やサーキュレーターとしても利用できる。
 
  そして最も重要なのが技術が、「360°グラスHEPAフィルター」と呼ばれる円筒形のフィルターだ。フィルター1つあたり1.1平方メートルのマイクロファイバーを使用し、254層折りのプリーツ状に加工したもので、密度の高さが最大の特徴。フィルターの開発に携わった英Dysonのシニアデザインエンジニア、Pla Papierkowska(オラ・パピエルコゥスカ)氏は、一般的なフィルターと新フィルターの100倍拡大図を見せながら、「花粉やバクテリア、そしてPM0.1レベルの超微細粒子状物質まで捕らえる」と胸を張った。…