五輪を紹介

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象牙の塔

 象牙の塔

 

 2月27日(金)、東京・渋谷公園通りシアターDにて、マンボウやしろ&ピース・又吉直樹によるイベント『象牙の塔』が開催されました。
 
 以前から親交のある2人。呑みに行った際に芸風の話になり、又吉が「やしろさんの芸風って、アフリカンスタイルじゃないですか」と発言したことに対し、「よくわかんねぇけど、それ失礼だぞ!」と指摘したと言うやしろ。
 「いや、一番大事なことなんじゃないかと思うんですよ。アフリカンスタイルをやりたいんです」(又吉)「ちょっと待って、アフリカンスタイルって何?」(やしろ)「アフリカで想像すること言ってください」(又吉)「え? シマウマ?」(やしろ)「そうです。”アフリカンスタイルへようこそ”っていうライブやりましょう!」(又吉)というやりとりによって、このイベントが生まれたそうです。
 
 
 も、「アフリカンスタイルへようこそ」というライブタイトルは、やしろが「ハードルが高い」という理由で却下。「じゃあ、コートジボワールへようこそ、はどうですか?」という又吉の再提案も却下したやしろは、「コンビ時代、相方が行方不明になった時にちょっとしたコントを収録したビデオテープ3本をつくって、どこかに置いてくるっていうのをやって。ホームページのアドレスだけ書いてね。それを”象牙の塔”って名前をつけて。科学者がこもって何かをやり続けるようなことをそう言うんだけど、じゃあ、このライブにその名前をつけようと言うことになったんだよね」と説明。「コートジボワールも”象牙海岸”っていう意味があって」と、又吉もこのライブタイトルに賛成したそうです。
 
 事前の打ち合わせもなく始まったライブ。何をやるかも全く決まってないため、舞台上で構成作家が書記として2人の発言をすべて文字に起こす中(中央に配して、音楽に合わせて体を動かすというコンテンポラリーのような時間もありました)、やしろが「したいことありますか?」と訊ねると、又吉は「芸人になってから身長が低いこともあって、かわいいって一瞬だけ言われた時期があったんです。あの頃は”気持ち悪い”って言われる人生になると思ってなかった。やっぱり”かわいい”って大事やと思うんです。やから、僕でもいいし、お客さんでもいいんですけど、”かわいい!”って思える瞬間をつくりたい」と言い出します。
 
 
 ここで、「それぞれのアフリカンスタイルを呼んだ」(やしろ)と、真っ暗な状態でゲストのノンスモーキン・中尾しんご&ジューシーズ・児玉智洋を登場させるという前衛的な呼び込みを。…