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明日のSQ待たずにブレイクするか

 [後場の投資戦略]明日のSQ待たずにブレイクするか

 [日経平均株価・TOPIX(表)]
 
 日経平均;18928.66;+205.14TOPIX;1542.67;+17.00
 
 [後場の投資戦略]
 
 日経平均は大幅に続伸。205.14円高の18928.66円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えた。11日の米国市場は利上げへの警戒感から弱含みだったが、シカゴ日経225先物清算値が大阪比130円高の18780円となる中、これにさや寄せする格好からのスタートに。その後もじりじりと上げ幅を広げてきており、18900円を上回ってきている。
 
  東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。セクターでは保険、空運、銀行、不動産、海運、陸運、医薬品、情報通信、サービスなどが上昇。半面、石油石炭、鉱業が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、エーザイ<4523>、ソフトバンク<9984>などが堅調。半面、トレンド<4704>、アサヒ<2502>、JT<2914>、アドバンテス<6857>、丸井G<8252>などが冴えない。
 
 オプション権利行使価格の18750-18875円辺りでのこう着を想定していたが、18875円をクリアしてくる中、明日のSQを待たずに19000円の節目が意識されてきている。権利行使価格では18875-19000円のレンジに移行してきそうである。SQを前に積極的な売買は手控えられそうだが、19000円に接近してくるようだと、ショートカバーの動きが強まりやすく、一気に節目を捉えてくる可能性もありそうだ。
 
  その他、低位材料株の水準訂正と見られる動きが目立っているほか、マイナンバーや人材関連などへの物色が見られている。明日のSQ通過後は配当への思惑や新年度入りに向けた期待感などが高まるため、上値追いの流れに向かわせることも考えられよう。
 
 (村瀬智一)
 《FA》