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日本、「アジアの経済成長は日本の功績」と宣伝―韓国メディア

 日本、「アジアの経済成長は日本の功績」と宣伝―韓国メディア

 25日付の韓国KBSワールドラジオは、安倍晋三首相の訪米を控え、日本政府は歴史問題で反省するどころか、「戦後、平和国家としてアジアの平和と繁栄をつくった」と宣伝するビデオを制作し、公開していると非難した。
 2分間のビデオでは、「1954年のミャンマーを皮切りに、韓国・浦項の総合製鉄所の建設、中国の秦皇島と北京を結ぶ鉄道の拡充、スリランカ・コロンボ湾の拡張など、各国の経済インフラ整備をODAにより支援し、アジアの発展の基礎を築いた」と自らのアジアへの貢献ぶりを存分にアピール。英語、韓国語、アラビア語など10カ国以上の言葉で制作し、動画投稿サイト・YouTubeや在米国大使館、在韓国大使館のホームページで公開されている。
 韓国の戦後の高度経済成長も日本の援助のもとで実現したとして、ポスコ(浦項製鉄)や地下鉄1号線などもすべて日本が援助して成功を収めていると紹介された。記事は「これではまるで、韓国の経済発展はすべて日本の功績」と言わんばかりだと反発。「日本帝国主義が韓国を侵略し、韓国に重大な損失をもたらしたことには一言も触れなかった」と非難した。
 記事は、「日本人は一貫して『日本の植民統治が、韓国の近代化に貢献した』と主張している。このように韓国に貢献したと宣伝され、ひどく驚き、憤慨している。安倍氏が来月末に訪米して上下両院合同会議で演説する際も、同様の内容を話す可能性がある」と警戒感を示している。
 (編集翻訳 小豆沢紀子)