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「幻のバス」増発45人、30分の旅

 「幻のバス」増発45人、30分の旅

 大原~鞍馬(ともに左京区)間を年1回片道だけ走る京都バス(右京区)の路線バスが21日運行した。貴重な機会を逃すまいと多くの人が集まり、約30分のバスの旅を楽しんだ。

  同社は同区間で春~秋に1日6便運行させていたが、乗客数の減少で2012年からは春分の日の1便のみに変更。「幻のバス」と一部で話題になっていた。

  快晴のこの日、出発地点の大原停留所には発車時刻の2時間前からバス待ちの人が現れ、最終的に約45人に。バスの定員は29人のため同社はもう1台用意した。

  2台は午前10時50分に出発。乗客らはのどかな山里の風景を写真に収めるなどしていた。兵庫県西宮市の会社員前田和彦さん(37)は「この日を逃すと次は1年先。風景の変化が楽しく、待ったかいがあった」と喜んだ。