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【日本ハム】吉川、今キャンプ投手陣最多186球!ツーシーム進化

【日本ハム】吉川、今キャンプ投手陣最多186球!ツーシーム進化 

     今キャンプで投手陣最多となる186球を投げた吉川

      日本ハムの吉川光夫投手(26)が13日、沖縄・名護春季キャンプでブルペン入りし、栗山英樹監督(53)が見守る中、今キャンプチーム投手陣最多の186球の熱投を披露した。今年初めて投げたツーシームも「すごくよかった」と手応えをつかむなど、順調な仕上がりをアピール。次回登板の19日の練習試合・ハンファ戦(名護)でも結果を残し、開幕ローテーション入りへアピールする。

      ネット越しに栗山監督が仁王立ちで見守る中、吉川は力強いボールを投げ込み続けた。「プレッシャーでした」と話したが、投手陣の中で今キャンプ最多となる186球の大熱投を見せた。左腕は「感じよく投げられたから、あそこ(186球)まで投げられた」と、納得の表情を見せた。

      今年初めてブルペンで投げたツーシームも進化を遂げていた。もともと、持ち球として試合で使っていたが、精度は高くなかった球種。しかし、この日は「すごくよかった。今日の感じだと右打者、左打者関係なく投げられる」と手応えを口にした。

      ツーシームがあることによって、投球内容も向上する。昨年は対右打者への被打率は2割6分7厘だったが、対左打者への被打率は3割2厘と打ち込まれた。ただ、手元で沈むこの1球の精度が上がれば、「左打者を1球で仕留められる。そうすれば長いイニングを投げられるし、完投数も増える」。昨年は1試合もなかった完投数が増えれば、3勝止まりだった勝ち星もおのずと増えていくはずだ。

      次回登板は19日の練習試合・ハンファ戦(名護)。「自分ができることはパフォーマンスを上げて、試合で結果を出すことです」と背番号34。2年連続不本意なシーズンを送った12年MVP左腕が、巻き返しを期すシーズンへ順調な仕上がりを見せている。(後藤 亮太)