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保有国と非保有国、初日から溝=イランなど核の近代化批判―NPT会議

 保有国と非保有国、初日から溝=イランなど核の近代化批判―NPT会議

 

  【ニューヨーク時事】27日開幕した核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、核兵器保有国が一般討論演説で「ステップ・バイ・ステップ」の言葉を使い、段階的な核軍縮方針を改めて強調した。非保有国側は軍縮努力が不十分だと批判し、核兵器禁止条約の早期交渉入りを訴えるなど、初日から両陣営の溝が目立った。

  ケリー米国務長官は、米国が過去20年間だけで核弾頭1万2051発を廃棄したと述べ、段階的な軍縮実績を誇示。さらに、退役した核弾頭の解体ペースを20%加速させる方針をオバマ大統領が決めたと表明した。

  英国は唯一の核戦力である原子力潜水艦の配備核弾頭数を最近、1隻当たり48発から40発に減らしたことなどを説明した。一方で、「より大きな安全保障要因を考慮せずに核軍縮を急がせたがる者もいるが、それではNPTが達成してきたことを危険にさらす」と、軍縮ペースを速めることに慎重な姿勢を見せた。

  これに対しイランのザリフ外相が非同盟運動諸国を代表して演説し、保有国による核兵器の近代化を批判した。