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「イスラム国」がトルコのパスポート10万冊を偽造、うち半数は中国に流入=第三国経由でシリア、イラクへ―中国メディア

 「イスラム国」がトルコのパスポート10万冊を偽造、うち半数は中国に流入=第三国経由でシリア、イラクへ―中国メディア

 2015年4月14日、環球時報によると、トルコ軍はトルコとシリアの国境地帯で、中国国籍の「イスラム国(IS)」構成員を逮捕した。トルコはシリアとイラクに入るための中継国と化しており、トルコ国内にはパスポート偽造組織が存在し、ISへの加入を求める外国人に与えられているという。
 
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 4月11日、トルコの武装部隊はトルコやブルガリア、ギリシャ、シリアへの密入国を試みた者134人を逮捕したことを発表し、その中には中国人が存在することが確認された。それより前の4月8日にも、トルコメディアではIS加入のためシリアへの入国を試みたテロリストの中に、中国国籍の者が15人いたことを伝えている。
 
 中国人のIS加入が注目を集めるようになったのは昨年9月頃からだ。イラク国防省がネット上に中国籍IS構成員の顔写真を発表したことが話題を呼んだ。マレーシア内政相は今年1月、中国政府関係者からの情報として、300人余りの中国人がマレーシア経由で第三国へ入り、そこからさらにシリア、イラク入りしてISに加入していると述べた。昨年10月には、同国移民局が、中国ウイグル族の不法入国者155人を逮捕している。今年3月、ウイグル族と思われる17人がタイで逮捕された。彼らは自分たちをトルコ人だと称し、トルコ大使館が発行したパスポートを所持していた。この事件について、中国とトルコ両国が容疑者の引き渡しを要求している。中国政府関係者は、過激派が海外で訓練を受けてISに参加し、国内に戻ってテロ活動を行うことを懸念している。
 
 ISは、トルコのイスタンブールにパスポート偽造センターを設けており、シリアとイラクへの密入国を支援している。ISへの加入を希望するウイグル族に対しては、形式的に200ドルを徴収する。まず中国からタイ、ミャンマーを経由し、マレーシアに入国させる。その後、マレーシアとトルコのビザ免除制度を利用して、トルコに入国させてシリアとイラクに入国させるという手順がとられる。すでにトルコのパスポート10万冊が偽造され、少なくとも5万冊が中国に入っているという。(翻訳・編集/岡本悠馬)