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[テレビ試写室]「Dr.倫太郎」 堺雅人の演技に「こんな精神科医がいればいいのに」と思わせる

 [テレビ試写室]「Dr.倫太郎」 堺雅人の演技に「こんな精神科医がいればいいのに」と思わせる

 

 堺雅人さんが主演する連続ドラマ「Dr.倫太郎」のワンシーン=日本テレビ提供

  ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は15日午後10時から放送される俳優の堺雅人さんが主演する連続ドラマ「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)だ。

  ドラマは、天才的な洞察力と人間力であらゆる病める心を解きほぐすスーパー精神科医の日野倫太郎がある女性と出会ったことから、人生を狂わせていく……というストーリー。「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)やNHK連続テレビ小説「花子とアン」などで知られる中園ミホさんが脚本を担当し、堺さんと強力タッグを組んだ。

  今回、堺さんが演じるのは患者の傷ついた心にそっと寄り添う精神科医役。堺さんの柔和な雰囲気と役柄がマッチして「こんな精神科医がいればいいのに」と思わせる。倫太郎が患者と真面目に向き合えば向き合うほど、ときどき現れるコミカルな動きが面白く際立っている。また、蒼井優さん演じる売れっ子芸者・夢乃にも注目したい。“小悪魔”という言葉では収まらない深い闇を抱えているであろう夢乃が今後、どう倫太郎と関わり、振り回していくのか目が離せない。

  徹底した取材でリアルな女性を描くことに定評のある中園さんだが、第1話には「花子とアン」に出演し、ヒロインの先輩・白鳥かをるこの演技が話題を呼んだお笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜さんがゲスト出演し、うつ症状に苦しむ会社員を演じている。現代社会に生きる私たちが抱える傷や痛みを浮かび上がらせていた近藤さんの演技も見ものだ。

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