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「千葉工大」志願者急増、最多の5万人超 ロボットや宇宙探査で知名度向上

「千葉工大」志願者急増、最多の5万人超 ロボットや宇宙探査で知名度向上

災害対策ロボットや宇宙探査などで情報発信が相次ぐ千葉工業大(千葉県習志野市)を目指す学生が急増している。今春の一般入試志願者数は過去最多の5万888人と前年に比べて8689人(20.6%)上回った。私立大学では東洋大に次いで2位の増加数となった。前年は8285人(24.4%)増で全国1位となっており、2年連続の大幅増に、同大は「メディアへの露出が多く、驚異的な伸びにつながった」(入試広報部)と分析する。

 今春の志願者数を理工系大学(2部を除く)で比べると、東京理科大を抜いて初めてトップに立った。前年は2位だった。女性志願者も5000人を初めて突破、4年連続で増加した。

 メディアでの取り上げが増えたことで志願者は全学部・学科で増加。中でも建築系学科が人気という。ロボット系の学科も高倍率になった。東京電力福島第1原発の事故現場に投入されたレスキューロボットやロボカップ世界大会での優勝などが寄与したとみている。

 ロボットだけでなく、惑星探査の研究成果も学生をひきつける。同大惑星探査研究センターが開発を進めてきた流星観測カメラ「メテオ」を搭載したロケットの打ち上げ失敗会見がメディアに取り上げられたり、同センターが開発に携わった観測機器を搭載した惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功し、同大の知名度が向上した効果も大きい。

 同部の日下部聡部長は「今年度に予定されている流星観測カメラの打ち上げなど目玉となるニュースソースがあるので、今後も積極的に発信していく」と話している。