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<統一地方選>知事選初、投票率50%割れ

 <統一地方選>知事選初、投票率50%割れ

 12日投開票された10道県知事選の平均投票率は13日午前2時30分現在の毎日新聞の推計で、過去最低だった2003年の52.63%を下回り、統一地方選の知事選平均で初めて50%を割り込んだ。41道府県議選の平均投票率も過去最低だった前回11年の48.15%を下回り、政令市長・市議選も札幌を除いて軒並み低迷。「自民1強」の政治情勢を背景に有権者の関心が高まらず、与野党の掲げたアベノミクスや地方創生、原発再稼働、安全保障政策などの争点も浸透しなかった。
 
  前回11年の知事選は東京と佐賀を含む12都道県で行われ、平均投票率は有権者の多い東京の57.80%に押し上げられる形で03年を上回る52.77%だった。今回はこれを下回るとともに、東京、佐賀を除く今回と同じ10道県の前回平均50.13%にも届かなかった。
 
  与野党相乗り型で選挙戦の盛り上がらなかった知事選が多く、神奈川、福井、鳥取、福岡の4県で過去最低となった。三重や徳島、接戦となった奈良も前回を下回ったが、1990年代前半に記録した30%台の最低記録更新は免れた。
 
  道府県議選の投票率は、北海道と岐阜を除く39府県議選で前回を下回る見通しとなった。埼玉、千葉、愛知は30%台に落ち込み、それぞれ過去最低を更新した。道府県議選は無投票の選挙区が総定数の21.9%と過去最大に達し、同時に行われた知事選の投票率低下に影響したとみられる。
 
  「大阪都構想」を争点に注目された大阪府議選と大阪市議選の投票率も前回を下回った。【本多健】