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墜落時、操縦室の謎深まる=音声データ解析急ぐ―独旅客機事故

 墜落時、操縦室の謎深まる=音声データ解析急ぐ―独旅客機事故

 

  【パリ時事】フランス南東部のアルプス山中に墜落したドイツ旅客機の機内で事故直前、操縦士が不審な行動を取っていた可能性が強まり、謎が深まっている。事故原因究明に向け、調査当局はボイスレコーダーの音声データの詳細な解析を急いでいる。

  AFP通信によれば、仏航空事故調査局(BEA)関係者の話では、音声データからは、操縦室で椅子の背を後ろに倒すような音、ドアを開ける音、閉める音が聞き取れる。2人の操縦士のうち一人が外へ出たことを強くうかがわせる。

  しかし、この関係者は「このドアの音以降、墜落時まで一切の会話がない」と明らかにしている。操縦室内の会話から、事故原因を探ることは今のところ難しい。2人の操縦士のうちどちらが外へ出たのかも判然としないが、その後、ドアをノックする音に応答がなく、1人が閉め出されたまま墜落に至ったとみられる。

  解析はまだ始まったばかりで、詳しい分析はこれからだ。飛行記録が刻まれたフライトレコーダーも容器が見つかっただけで本体はまだ発見されていない。険しい山岳地帯での捜索は難航している。