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「棄日投韓」、日本を捨て韓国に投資する中国=14年の対韓投資額は前年の4.7倍、対日は伸び悩み―中国メディア

 「棄日投韓」、日本を捨て韓国に投資する中国=14年の対韓投資額は前年の4.7倍、対日は伸び悩み―中国メディア

 2015年3月16日、中国メディア・華爾街見聞(wallstreetcn)は、中国の韓国向け投資が中韓自由貿易協定(FTA)を控えて急増する一方で、対日投資は振るわず、「棄日投韓」の状態にあると報じた。
 
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 企業合併・買収(M&A)情報と調査サービスを提供するマージャーマーケットによると、中国の2014年の対韓投資額は6億3100万ドル(約766億円)で、1億3300万ドル(約161億円)を記録した13年から374%(約4.7倍)急増した。
 
 中国保険大手の安邦保険が韓国の東洋生命を10億ドル(約1210億円)で買収したことにより、2015年の投資額はすでに昨年通年のほぼ2倍に達している。2010年の対韓投資額は2800万ドル(約34億円)にすぎなかった。
 
 マージャーマーケットのアナリスト、ジェニファー・チャン氏は「13年以降、中国の対韓投資は件数、規模ともに大幅な伸びを見せている。中韓FTAに対する期待で投資はさらに増えるのではないか」と予想する。両国は今年2月25日、FTAに仮署名した。昨年には両国の中央銀行がソウルにおける人民元システム設立に関し覚書を締結。韓国ドラマや男性アイドル、カジノなどが中国人観光客の獲得に貢献し、昨年上半期の訪韓中国人観光客は前年比54%増の270万人に上った。
 
 一方、中国の対日投資は伸び悩んでいる。地政学的リスク(尖閣諸島をめぐる領有権争い)の影響を受けた12年、中国の対日投資は1300万ドル(約16億円)で、前年を90%下回った。13年は3900万ドル(約47億円)、昨年は6700万ドル(約81億円)と回復傾向にあるが、対韓投資との差は依然大きい。(翻訳・編集/柳川)