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右派政権で安定狙う=ネタニヤフ首相、連立協議本格化―イスラエル総選挙

 右派政権で安定狙う=ネタニヤフ首相、連立協議本格化―イスラエル総選挙

 

  【エルサレム時事】17日に投票が行われたイスラエル総選挙(国会定数120、比例代表制)の開票作業が18日、ほぼ終了した。ネタニヤフ首相が率いる右派与党・リクードが事前の予想を覆し、第1党維持を確実にしたが、単独では過半数に及ばず、連立交渉を本格化させる。右派や宗教勢力を中心に構成するとみられ、解散前の政権よりも右寄りになるとみられる。

  首相は18日未明、商都テルアビブで勝利宣言し、「全国民の安全保障と福祉に取り組むため、強く安定した政権を築かなければならない」と強調。すぐに政権を発足させる意向を示した。

  エルサレム・ポスト紙(電子版)によれば、首相は極右「ユダヤの家」、極右「わが家イスラエル」、宗教政党2党、そして中道右派の新党「クラヌ」の各党首に対し、連立を要請する予定と語った。10議席獲得を見込む「クラヌ」の党首で、かつてリクード党員だったカハロン元通信相が連立交渉の鍵を握るとみられる。首相は選挙戦中、首相を支持すれば、財務相のポストを約束するとカロハン氏に持ち掛けていた。

  選挙戦では、リクードが中道左派野党の労働党を中心とする「シオニスト連合」と接戦を展開したことから、両党による大連立政権の可能性も伝えられたが、首相は「労働党との連立政権はない」と断言していた。

  19日夜にも選挙の最終結果が発表される予定。大統領は結果を受け、議席を得た各党の代表と話し合い、最も支持を得た党首に組閣を要請する。