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現代人の健康にバナナが欠かせない理由とは?

現代人の健康にバナナが欠かせない理由とは?

 

“三寒四温”という言葉が、もはや当てはまらなくなっている感じがする昨今。それでも季節の変わり目で気温の変化が激しいこの時期は、体調管理が難しい季節だ。入学式、入社式など、ここ一番という大事なときに体調を崩してしまっては元も子もないだろう。そんな季節でも体調を維持し、うまく乗り切るための手軽な食べ物として注目されているのがバナナだ。

 そもそもバナナは、食物繊維が豊富で便秘にいいというのは知られた話。食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があるが、どちらの食物繊維も腸内に生息する善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌の栄養源となり、これらを増やしてくれる。特に水溶性食物繊維は、水に溶けるとゲル状になり、腸内で余分な脂質(コレステロール)を吸着して包み込むことで、便として体外へ排泄してくれる働きもある。バナナは不透性食物繊維を多く含むが、この水溶性食物繊維も含んでいる。要するに2種類の食物繊維を含んでいるわけだ。

 特に青みがかったバナナには、食物繊維と同じ働きをする難消化性デンプンが多く含まれているので、便秘に悩んでいる人はバナナの中でも特に青めのバナナがオススメ。整腸効果が期待できる。

 これ以外にもバナナには、ポリフェノールも含まれている。ポリフェノールは、脂肪の吸収抑制、血圧低下作用、老化抑制、がんの予防、美白効果等の作用が研究されていて、熟したバナナに多く含まれている。積極的にポリフェノールを摂りたければ、熟したバナナがオススメだ。

 加えてバナナには、体内の過剰な活性酸素の害を抑えてくれる抗酸化成分も含まれている。活性酸素は本来、体内に侵入してきたウイルスや細菌から身を守るためにつくられる成分だが、必要以上につくられると、体内の正常な細胞までも攻撃してしまうというもの。この活性酸素は動脈硬化、高血圧、ガン、糖尿病などの生活習慣病や、老化促進の原因としても知られている。だから、活性酸素の害を抑えてくれるバナナを食べることは、生活習慣病や老化促進対策になるというわけだ。

 このように日常的にバナナを食べると、いろんな病気から体を守ることができる。コンビニやスーパーなどで手軽に手に入れやすいバナナは、手軽に栄養補給できる食べ物であるとともに、現代人の健康に欠かせない食べ物だと言える。 ちなみにバナナは、冷蔵庫などの低温で長時間保存すると皮が黒くなってしまうことがある。保存する際は、直射日光が当たらない風通しのよい場所に保存しよう。

 忙しくてバランスがいい食事が難しい人や、体調管理に不安を感じている人は、バナナを積極的に食べることから始めてみてはどうだろうか? <文/日刊SPA!取材班>

●バナナ大学 http://www.banana.co.jp/