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島国パラオに中国人客殺到、現地に戸惑い・・政府が渡航阻止の対策も

 島国パラオに中国人客殺到、現地に戸惑い・・政府が渡航阻止の対策も

 シンガポール紙のザ・ストレーツ・タイムズは15日、西太平洋の島国、パラオに中国人観光客が殺到し、現地の人々が対応に戸惑っていると報じた。中国・環球時報が16日伝えた。
 報道によると、人口約2万人のパラオに、今年2月には1万955人の中国人客が訪れた。昨年から増加する傾向にあったが、2月に急激に増えたため、現地の人々はとどまっているという。コロール島では「中国人はやかましく、現地の環境を大事にしない」、「サンゴを破壊し、海にごみを投げ捨てる」と批判する声も上がっている。
 パラオを訪れる中国人客が急増する背景には、中国で富裕層が拡大し、ありきたりではない旅行先を求める人も増えたことがあるという。
 パラオでは観光業が国内総生産(GDP)の85%を占める主要産業だが、資源も少ない島に急激に観光客が増えることは問題とされ、パラオ政府は中国客を一部、阻止する対策を検討。4月に中国からのチャーター機はこれまでの半数となるという。レメンゲサウ大統領は「特定の国に対する差別ということではなく、パラオの観光業が特定の国の市場に依存することを防ぐための措置だ」と説明した。
 (編集翻訳 恩田有紀)