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インド、「脱中国依存」掲げるスリランカと連携

 インド、「脱中国依存」掲げるスリランカと連携

 【ニューデリー=石田浩之、北京=竹腰雅彦】インドのモディ首相は13、14の両日、スリランカを訪れ、シリセナ大統領と会談した。

  国際会議以外でインド首相がスリランカを訪問するのは28年ぶり。インドは中国のインド洋進出に警戒を強めており、「脱中国依存」を掲げて発足したシリセナ政権との連携で、中国をけん制したい考えだ。

  「両国の未来を楽観している」

  13日の首脳会談後、モディ氏は記者会見でスリランカとの関係修復に自信を見せた。シリセナ氏は2月に訪印しており、2人の会談は1か月足らずで2回目。この日は、経済関係の強化で一致したほか、インド側が鉄道整備への支援を表明した。

  インドは1991年以降、スリランカへの関与を最低限の経済支援などにとどめてきた。ラジブ・ガンジー元首相が、スリランカのタミル人過激派組織「タミル・イーラム解放のトラ」の自爆テロで暗殺されたためだ。この間、中国がスリランカに接近し、最大の支援国となったほか、インドを取り囲むように、「真珠の首飾り」と呼ばれる港湾整備を推進した。昨年9、11月には、中国の潜水艦がコロンボ南港に寄港し、インドはいらだちを募らせていた。