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新幹線開業 金沢、伝統芸能でおもてなし

 新幹線開業 金沢、伝統芸能でおもてなし

 おもてなしでお迎えしよう――。北陸新幹線開業を記念し、県内各地で多彩なイベントが開かれた。

  金沢駅では各地のミスらが、着物姿で観光客を歓迎した。ミス百万石の鳥居愛夢(あむ)さん(24)は「無事に開業日を迎えられて一安心。魅力あふれる街並みや食文化を体験し、『また来たいな』と思ってもらえたら」と話した。

  金沢駅や金沢市の香林坊では、加賀獅子など伝統芸能が実演され、金沢市第2消防団此花町分団は、鼓門の下で加賀鳶(とび)はしご登りを披露。長野市から訪れた宮沢友子さん(77)が「初めて加賀鳶を見たが、どれほど練習したのかと感動した」と言うと、同分団員の堀江敏克さん(34)は「練習を増やしたかいがあった。開業記念日に多くの人に見てもらえてうれしい」と喜んでいた。

  金沢市の観光名所の一つ「ひがし茶屋街」では芸妓らが、観光客に地酒を振る舞った。「かがやき」に乗って来た宇都宮市の会社員大野敦久さん(42)は「おもてなしが大変うれしい。みんなが金沢のことをもっと好きになる」と笑顔を見せた。芸妓の美月(みづき)さんは「みなさんに喜んでもらえた。茶屋街全体で歓迎したい」とうれしそうに語った。

  歓迎ムードは夜まで続いた。金沢市の兼六園ではこの日からライトアップが始まり、多くの観光客がカメラを向けた。千葉県船橋市の大学院生真鍋亮さん(24)は「初めて来たが、水面に映る雪吊(づ)りがとてもきれい」と見入っていた。