五輪を紹介

五輪を紹介

日本高校選抜MF渡邊凌磨(前橋育英高3年)_こだわっていた“綺麗なプレー”以外の部分

 [DAYS×ゲキサカ連動企画vol.53]日本高校選抜MF渡邊凌磨(前橋育英高3年)_こだわっていた“綺麗なプレー”以外の部分

 [DAYS×ゲキサカ連動企画vol.53]日本高校選抜MF渡邊凌磨(前橋育英高3年)_こだわっていた“綺麗なプレー”以外の部分[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.53]日本高校選抜MF渡邊凌磨(前橋育英高3年)_こだわっていた“綺麗なプレー”以外の部分
 DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
 [2.28 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 日産]
 
  日本高校選抜の10番を背負ったMF渡邊凌磨(前橋育英高3年)がこれまで以上に泥臭さを見せた試合だった。前橋育英、年代別日本代表チームでスキルの高さやアイディアで違いをつくり出してきたMFはこの日、球際で躊躇なく身体を張り、潰れ役となることも厭わずにプレー。また攻守の切り替えの速さなどでU-18Jリーグ選抜との差を生み出そうとしていた。そして前半31分、右サイドへ抜け出したFW一美和成(大津高)のラストパスを引き出すと、一度シュートをブロックされながらも、こぼれ球に素早く反応して頭でゴールへと押し込んだ。
 
 「周りの選手が何が得意でどういうプレーができてというのが、まだ正直分からないので、その中で自分を認めさせるためには綺麗なプレーだけじゃダメ。コンディション的にも正直良くなかったので、あれが最大限のプレーでしたし、それでも点を取ろうという意識はその中でもあったので、その執着心が点につながったは良かった」。選抜チームの性質として連係面の構築はすぐにできるものではない。また、万全の状態ではなかった。だからこそ、技術で魅せることよりも、泥臭いプレーで何とかしようとしていた。それが日本高校選抜に先制ゴールをもたらした。
 
 「(相手の)ボール回しは上手いというのは分かっていましたし、(自分たちのチームは)走れるコンディションではなかったので、前プレ行かないで徐々にハメていこう、回させるところは回させようというのがあった。チャンスをつくらせなかったので、狙い通りと言えば狙い通り」。高校サッカーから引退している3年生たちにとっては大学入学までの準備期間。チームは走り勝つことができるようなコンディションではなかった。また対戦相手は高い技術を備えた選手揃うU-18Jリーグ選抜。その中で相手にボールを握られる時間帯もあったが、慌てず、要所を締めた日本高校選抜は泥臭さも見せて勝ち切った。
 
  3月末からの欧州遠征ではデュッセルドルフ国際ユース大会に出場する。海外の強豪チームと対戦する貴重な機会。将来、海外でプロになる夢を持つ渡邊は「世界基準がそこにはあると思う。…