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出版社「帯を変えたら売れ行き10倍になった」 ラノベ作家の一般文芸デビュー作がベストセラーに

 出版社「帯を変えたら売れ行き10倍になった」 ラノベ作家の一般文芸デビュー作がベストセラーに

 昨年8月に発売されたライトノベル作家・七月隆文さんの一般文芸デビュー作「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が9刷25万部を突破した。版元の宝島社によると、昨年10月に帯を変えたところ、売れ行きが10倍になったという。
 
  七月さんは、2003年に「Astral」(電撃文庫)でデビュー。叙情的な物語とコメディを得意とし、 代表作「俺がお嬢様学校に『庶民サンプル』として拉致られた件」(一迅社文庫)は年内のアニメ放送が決定している。
 
  初の一般文芸作「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、京都の美大に通う20歳の男子と、謎めいた少女の“偶然ではない奇跡的な運命”を解き明かしていく恋愛小説。発売当初から、カスヤナガトさんの表紙イラストなどで若者の支持を得ていたそうだが、昨年10月の2刷目重版時に、「泣ける」などの読者の声を入れた帯に変更したところ、実売が前月比の3倍を超え、現在は月間売上が、帯を変える前の月に比べ10倍に伸びているという。
 
  同作は、読書記録サービス「読書メーター」(ドワンゴが昨年9月に買収)の「文庫の読みたい本ランキング」でも第1位を獲得している。
 
 ●あらすじ
 
  京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて――。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。