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覚せい剤事件で無罪判決=「検査に重大な違法」―大阪地裁

 覚せい剤事件で無罪判決=「検査に重大な違法」―大阪地裁

 

  覚せい剤を所持したとして覚せい剤取締法違反などの罪に問われたイラン国籍の男性被告(44)の判決が5日、大阪地裁であり、長井秀典裁判長は所持品検査などに違法性があったとして、無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

  被告は大阪市浪速区の路上で2014年6月22日に職務質問を受けた際、警官の腕にかみつくなどしたほか、覚せい剤を所持したとして、公務執行妨害や覚せい剤取締法違反などの罪で起訴された。

  長井裁判長は「所持品検査に明示的な承諾があったとは認められず、薬物使用を疑わせる言動もなかった」と指摘。手足をつかんだ警官に抵抗するためにかみついており、正当防衛に当たると判断した。覚せい剤取締法違反罪についても「押収した証拠は重大な違法行為と密接に関連し、証拠能力がない」と述べた。